ブラジルコーヒーの歴史を解説 ブラジル豆の特徴や美味しい飲み方

コーヒーといえば「ブラジル」という名前をよく聞く日本でもメジャーな種類ですね。

ブラジルはコーヒーベルトという赤道を中心にした、南回帰線から北回帰線の間にある熱帯地方にあります。

その地域がコーヒーの生産に適した場所と言われています。

今回は、そのブラジルコーヒーの歴史や豆の種類や特徴をまとめてみました。

歴史を振り返ると、ブラジルコーヒーが世界に与える影響力がよくわかりますよ。

目次

ブラジルコーヒーの歴史

ブラジルコーヒーの歴史

ブラジルは、世界最大のコーヒーの生産地で、現在もコーヒーの世界生産量の3分の1を占めています。

その歴史は長く、様々な問題や政治的な背景から現在の形になりました。

奴隷制度による商業生産の始まり

1727年にブラジルにコーヒーが伝わりましたが、当時はポルトガルの植民地でした。
しかし、この時は国内で消費されるのみで、さほど重要な作物にはなりません。

ブラジルで初めて商業生産になったのは、リオデジャネイロ近くのバライーバ流域。
大規模な奴隷制の農園で始まりました。
その当時は奴隷一人で4000?7000本の木を見ていたそうです。

この奴隷制度は、1888年奴隷廃止になるまで続きました。

コーヒー男爵とはコーヒー生産を取り締まっていた者のことで、途方もない富と権力を手にしたことでこう呼ばれていました。

カフェ・コン・レイテ(コーヒーとミルク)期

1880年?1930年、コーヒーの第二次最盛期により、サンパウロ州のコーヒー男爵たちと一緒に、ミナスジェライス州の酪農家たちが政治情勢を動かしていました。

その影響力は大きく、市場が停滞期に入るとブラジル政府は、供給過剰によるコーヒーの低価格化を防ぐために、生産者から高値で買い取り保管します。
政府が買いとることで、コーヒー男爵たちのためにコーヒーの価格を安定させたのです。

1920年にはブラジルのコーヒー生産量が世界の総生産量の約80%を占めます。

しかし、1930年の世界恐慌が来ると、コーヒーの価格も暴落。
その間にも供給は続き、結局7800万袋が焼却されましたが、効果はありません。

それに加えて、第二次世界大戦後も、ヨーロッパ市場は閉鎖され価格が下落します。

国際コーヒー協定(ICA)設立

「国際コーヒー協定」
1957年の中南米コーヒー協定を拠点として、国際的なコーヒーの供給と需要のバランスを整える為に作られました。
消費者には公平に、生産者にとっては利益が出るよう、コーヒーの価格の安定を図るための協定です。

「国際コーヒー機構」
通称ICO。ICAを運営や管理する機構。
ICOが割り当て率を決定していた。

1989年ごろブラジルもICAに加入していたものの、自国は有能であるからと割当率に応じなかったことがきっかけで、効力を無くしてしまいます。

その後、5年間でコーヒーの価格は大幅に崩れる結果に。

世界に影響するブラジルの収穫量

世界的にも独占的な供給量を誇るブラジルですから、ブラジルのコーヒーの収穫量に差がでると、それだけで世界のコーヒー価格に大打撃を与えています。

長年の様子を見ると、ブラジルの収穫量は豊作の年と凶作の年を1年毎に繰り返していたことがわかりました。
収穫量は、剪定の仕方で上手くコントロールできるものですが、ブラジルの生産者たちは大きく刈り込むことを好んでいました。
そのため、ブラジルの翌年の収穫量が大幅に減るという結果になります。

1975年には黒霜による被害により、翌年の収穫量が75%程度減少しました。
その影響で世界のコーヒーの先物価格は、2倍に跳ね上がります。
それほど、ブラジルのコーヒー収穫量は、世界に影響を与えます。

黒霜とは
普通の白い霜は植物の表面に出ますが、黒霜は、植物の内部の水分が凍ってしまいます。
そのため、細胞が壊れて枯れてしまいます。
温度は0度以下になるけれど、空気が非常に乾燥して湿度が低いと起こる現象です。

近年のコーヒー生産方法と品質

ブラジルのコーヒー生産方法は、品質よりも収穫量に重きを置いていました。
実際に大規模農園の収穫方法を見るとしごき収穫や収穫機を使い、コーヒーチェリーを木からふるい落としています。

しごき収穫」や「機械収穫」は豆の成熟度合に関係なく収穫しているため、熟していない豆も混ざってしまうため品質が落ちてしまいます。

そのため大規模農園ではコーヒー豆の品質にこだわっている最高級の豆が少なくなっています。

しかし、ブラジルにも品質をこだわったスペシャルコーヒーの生産者もいます。
その方法は、豆を手摘み収穫して、豆を洗い、標高の高い場所で育てるというものです。

ブラジルコーヒーの特徴である「酸味の弱いコーヒー」ではなく、「ボディの強いエスプレッソコーヒー」に合う豆を増やしています。
また、世界で最大の収穫量を誇るブラジルコーヒーは国内でも消費され、ブラジルは他の国から一切コーヒー豆を輸入しません。

国内のコーヒーは全てブラジル産ということですね。

では、次にブラジルコーヒーの豆の種類や特徴を見ていきましょう。

ブラジルコーヒーの種類や豆の特徴

ブラジルコーヒーの種類や豆の特徴

ブラジルコーヒーの7割がアラビカ種で3割がロブスタ種(コニロン)です。

アラビカ種…世界中の6割を占める種類。
エチオピアが原産国で、サビ病などの病原菌に弱いのがデメリット。
ストレートで飲むのに適しています。

ロブスタ種…世界の4割を占める種類。
ビクトリア湖周辺から西アフリカが原産国で、病原菌に強いのがメリット。
ストレートではあまり飲まれず、ブレンド用やアイスコーヒーに使用されます。

アラビカ種の中で突然変異した品種は次の4つです。

  • ムンド・ノーボ
  • イエロー・ブルボン
  • カトゥーラ
  • カトゥアイ
  • ブラジル・サントス

それぞれ詳しく紹介しますね。

ムンド・ノーボ

酸味と甘み、苦みのバランスが良いコーヒー豆。
樹高が高いため、収穫などに時間がかかり生産者にとっては大変な作業でした。
病原虫や環境の変化に強く、カトゥアイが産まれるきっかけになった、親木です。

主な生産地は、ミナスジェライス州のセラード地域で、標高約850?1250メートルの農園で栽培されます。

イエロー・ブルボン

コーヒー豆は、完熟すると紅色になるのですが、この品種は黄色になります。
病気や害虫に弱く、希少品種と言われています。
すっきりした風味と、甘み、フルーティなコクが特徴のコーヒー豆です。

主な生産地は、ミナスジェライス州です。

カトゥーラ

レッドブルボン種の自然突然変異したもので、味わいに関しては良質な酸味があり、渋味が強いのが特徴。

サビ病や直射日光に強く、収穫量もブルボン系より1.5倍多いです。

ブラジルのサンパウロ州のカンピーナス農業試験場が開発した品種です。

カトゥアイ

カトゥーラとムンドノーボを人工的に交配させたもの。
ムンドノーボの樹高が高いデメリットを解決し長所も受け継いだ種類。
軽くて飲みやすくバランスが取れた味ですが、100%カトゥアイのコーヒーはほとんどなく、ブレンドとして使用されることが多いです。

カトゥーラと同じく、ブラジルのカンピーナス農場試験場で作られた品種です。

ブラジル・サントス

「サントス」というのはサントス港から出向されるコーヒー豆のことを意味します。
そのため、産地を詳しく知ることは出来ません。
味わいはソフトでマイルドなため、ブレンドとしても良く使われます。

まとめ

ブラジルのコーヒー産業が、政治に関係するほど影響力があることがわかりました。
また、世界一を誇る収穫量が、世界のコーヒーの先物価格に影響するのもびっくりですよね。
ブラジル産のコーヒーは、クセがなく日本人にも飲みやすいと言われています。

価格もリーズナブルですから、お求めやすいですよ。
ゆっくりしたい休日の朝に一杯、ぜひ試してみてくださいね。

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