コーヒーの収穫について徹底解説

コーヒーの収穫は消費者には見えない部分ですが、コーヒー生産においてコーヒーチェリーの収穫方法はとても大事。

意外かもしれませんが、コーヒーの木から果実を収穫する工程によってもコーヒーの品質や味が大きく変わってくるんです。

目次

コーヒーの収穫方法について

コーヒーの収穫方法について

コーヒーの木からコーヒーチェリーを収穫する方法は主に3つ

  • 機械収穫
  • しごき収穫
  • 手摘み収穫

順番に解説していきます。

機械収穫

コーヒー機械収穫

小規模農家では利用されませんが、生産面積の大きな農園では機械を利用した収穫が行われています。

機械収穫は巨大な機械で木を揺らして実を落とすようにして収穫を行う。

非常に効率の良い機械収穫だがデメリットも多々あります。

  • コーヒーの木の間を機械が通るため整地が必要
  • 標高が高く広大で平坦な土地が必要
  • 実だけでなく枝や葉っぱも混じる
  • 完熟前の果実も落としてしまう

利用条件が限られるし、未成熟実や枝葉が交じることで仕分けコストが発生する。

仕分けにも労力をかけない場合が大半で、品質が落ちることが多いとされている方法。

しごき収穫

しごき収穫はコーヒーチェリーを枝ごとしごき取るという方法。

通常、標高の高い高地で栽培されるコーヒーの木は斜面になっていることが多いので機械はおろか手作業も困難であるため、作業を簡略化するのは重要になってきます。

しごき収穫のデメリット

しかし、こちらも機械収穫同様にデメリットがある

  • 実だけでなく枝や葉っぱも混じる
  • 完熟前の果実も落としてしまう

収穫後に選別作業が発生するので収穫後にもコストが発生する。

手摘み収穫

手積み収穫

手摘み収穫は文字通り手作業で選別しながら摘み取る収穫方法の事。

完熟した収穫に適したコーヒーチェリーのみを選んで収穫していくので非常に手間がかかるが、手摘み収穫をしている農園のコーヒーは高品質になる事が多い。

手摘み収穫のデメリット

品質面では最も優れる手摘み収穫ですが、デメリットとして、収穫量に応じた賃金とすると量を増やすため未熟実も収穫されてしまう。

また、非常に手間がかかる作業なのに低賃金ということもあり、労働者不足にも悩まされている。

コーヒーの品質を保つための収穫

単純に実を採取するだけと思う人も多いかもしれませんが、コーヒーの品質を保持したままコーヒーチェリーを収穫するのには膨大な手間と労力がかけられています。

手作業での選定

コーヒーチェリーの剪定作業風景

多くの場合は収穫したコーヒーチェリーを手作業にて選定作業を行います。

枝や葉が混じっている場合は取り除き、未熟実や欠点豆を省き、目視で確認しながら手で除去していくため、多くの時間と人件費がかかります。

完熟実と未熟実の選別方法

上記の収穫方法でも取り上げましたが、収穫したコーヒーチェリーには完熟した良いものと、まだ完熟していない未熟実が混じっています。

これらを分別するために、果実をすべて水槽の中に入れ、水面に浮かぶかどうかで判断する場合もあります。

水面に浮かんだ未熟実だけを取り除き、高品質な完熟実のロットと低品質な未熟実のロットに分けて精製される。

落果を処理する理由

落実の除去

どれだけ高品質なコーヒーを栽培していても自然に木から実が落ちることは避けられません。

落ちた実は品質が悪く、売価はとても低いのですが、しっかりと収集する必要があります。

なぜ価値の低い果実を収集する必要があるのかというと落ちた果実によってキーヒーの木に害虫が寄り付き今後の生産に大きな問題が出るためである。

生産効率は悪いが、品質保持のために落ちた果実は通常収穫とは別に収集して低品質コーヒーとして販売される事になる。

コーヒーは採りたてが一番美味しいのか?

間違いなく採りたてが最も美味しいとされる研究結果や論文などはないが、一般的には収穫したばかりが最も美味しいとされている。

しかし、コーヒーは脱穀後に1〜2ヶ月寝かせることで美味しくなると言われ、実際にそのように行われていることが多く、エイジングも重要とされているので単純に採りたてで鮮度良い状態で焙煎したほうが良いということもないと思われる。

詳しくは下記のコーヒーの脱穀についての記事をご覧ください。

コーヒーの収穫時期やミタカクロップについて

コーヒー収穫時期

手作業が多く、大変なコーヒーの収穫。

収穫時期やミタカクロップと呼ばれる収穫時期の違いについて説明していきます。

コーヒー収穫時期は環境条件により異なる

当たり前ではありますが、コーヒー収穫時期は主に下記の要素により大きく異なります。

  • 気温
  • 湿度
  • 標高
  • 品種

いくつか各国の収穫時期の例をあげます。

コロンビアの生産地域では9〜12月にメインクロップが行われ、4〜5月にミタカクロップ(サブクロップ)が行われる事が多い。

ペルーの生産地域では3〜9月に収穫され、ミタカクロップは行わない事が多い。

エチオピアの生産地域は収穫時期が地域により大きく異なっている。

各生産地域のリンク先にて地域ごとの収穫時期を記載していますのでぜひご覧ください。

メインクロップとミタカクロップについて

コーヒーの収穫はメインクロップと呼ばれる本収穫と、ミタカクロップと呼ばれるサブ収穫の2回にわけて行われる場合がある。

ミタカクロップとはメインではないサブ収穫の事を指し、メインクロップから約3〜4ヶ月ほど後に未熟実だったものを収穫する事が多い。

ミタカクロップを行う地域は年2回の収穫期があるため、生産性が非常に高くなります。

コーヒーの収穫量について

コーヒーの収穫量

コーヒーの収穫量はコーヒーの木の品種や生産地域よって異なります。

同じアラビカ種でもブルボンのほうがティピカより2~3割ほど収穫量が多いということもあります。

コーヒーの木ひとつから収穫される収穫量

コーヒーチェリーが実るコーヒーの木1本からどれだけの珈琲豆ができるのか?

上記でもいいましたが品種や生産地域により異なりますがおおよその目安として、コーヒーノキ1本あたり1000粒のコーヒー果実(コーヒーチェリー)が収穫されます。

収穫時の状態は果肉もついており水分もあるため容量があるのですが、下記の工程を得て消費者に渡る頃には200~300g程度まで減少してしまいます。

  1. 欠点豆や未熟実などを選定
  2. 品質の良い豆だけに絞る
  3. 果肉を取り除く
  4. 乾燥させる
  5. 脱穀する
  6. 焙煎する

選定の精度にもよりますが、1本の木から収穫されるのは500g以下にしかならないんです。

お店で売られている500gのコーヒー豆袋がコーヒーの木1〜2本分って考えるとなんだかすごい格安に思えてきますよね。

収穫されたコーヒーチェリーは精製へ

このように丁寧に手間ひまをかけて収穫されたコーヒーチェリーは精製という工程にうつります。

精製方法はウォッシュトナチュラルなどが有名ですね。

他にも多くの精製方法がありますので収穫後の工程については下記の記事をご覧ください。

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